今回は新年度から中学2年生となる期待の左腕、佐藤優太くんのBefore&Afterを紹介します。
レッスン開始当初から投手に適した腕の振りと投球バランスの良さを持っていました。
それでは下記に技術向上のポイントを解説します。
①キャリーアングルに習得・・・当初は前足が着地する前からボール持つ手が耳の脇にすぐに寄ってくるので腕の振りが小さく上半身と下半身が連動しない投げ方になっていました。しかし、キャリーアングルを維持したままで最後まで腕を振り切ることができるようになりました。
注釈>キャリーアングルとは各個人の持つ自然なヒジの角度です。
②並進運動の習得・・・当初は前足の踏み込み時につま先を開きながら並進運動をするために力の方向のベクトルが分散し、体の開きが早くなっていました。しかし、正しいヒップファストの動作を身に付けることで、それを最小限に抑えながら本塁方面に向かうことができるようになりました。しかし、まだ完全には前ヒザの開きは修正出来てはいなので、今後もさらなる努力が必要になります。
優太くんの今後の課題は常に高いモチベーションを保つことが大事だと思います。下記の3年9ヶ月のプロセスをクリックして頂くと小学6年生の時の映像が出ます。おそらく当初はスポーツ少年団の大会前のモチベーションが非常に高く、技術向上したいという気持ちが強かった時期だったと思います。投球にリズムがあり躍動感がある素晴らしいフォームです。
しかし、現在のフォームには6年生の時のような躍動感はありませんが、体の軸のブレがなく、腕の上がりの良いフォームになっています。また、以前のシュート回転をする癖も修正できました。小学6年時の躍動感のあるフォームと現在の安定したフォームが上手くミックスできるようになれば理想的なフォームになると思います。
現在の優太くんは直球、チェンジアップの切れは非常に高いレベルになっています。どうかどんな時でも前向きに自分の持っている長所を存分に伸ばして行って欲しいです。