メジャーリーグ歴代本塁打記録762本を持つボンズ選手の動作解析をしました。そのコンパクトで強いスイングには全く弱点や隙のない完璧な芸術品と言えます。
私自身、ロサンゼルス・ドジャースで通訳をしている時にボンズ選手の打撃を観た時に「これが同じ人間の打球か?」と愕然としたことを今でも鮮明に覚えています。その打球はまるでピンポン球のようでした。軸が全く最後まで動かない軸回転のローテーショナル・スイングはたくさんの野球選手の参考になります。
近年、たくさんのメジャーリーガーに取り入れられているスイング時に軸足を引くシザームーブ、反対方向に打つために膝を内側に入れるスエーの動作など、万人に取り入れられる動作ではないと私自身の経験を含めて思っております。その中でボンズ選手のスイングは理論的に皆さんに取り入れられる素晴らしいスイングだと思いますので是非、参考にして頂ければと思います。