いわきクラス中学生の部増設

タウンマガジンいわき 2009年3月号 掲載記事(いわきクラスでのレッスン風景)

9月16日<水>から中学生クラスを増設することになります。先月に増設しました南相馬クラスに続いて中学生の野球に対する意識が非常に高くなってきていると思います。小学生以上の中学生や高校生の野球技術の向上は進路と直接関わることが多く、レジースミスベースボールのアメリカ本校では非常に高校生が多く個人レッスンやアカデミークラスに参加していました。私がこの仕事を日本で始めることになる動機を事実に基づいたエピソードをお伝え致します。父親に連れられてある一人の高校生がレジースミスのレッスンを受けにきました。その子の名前はクリス・カサージンくん当時高校2年生、お父さんの悩みは息子のクリスくんが打率4割を打っているにも関わらずプロ野球のスカウトや大学からの特待生の話が一向に来ないということでした。そしてスミスは彼のバットスイングの一振りで見抜き、原因は長打力が不足しているということでした。そして長打力を身に付けるレッスンを定期的に受けてから約6カ月後にはアメリカの高校野球の最高峰と言われ日本で例えると全国甲子園大会と言われるエリアコードリーグのカルフォルニア代表で選出され大活躍しその大会ではベストピュアヒッター賞(才能に溢れた打者)という賞を手にし、何と同年にはシアトル・マリナーズから10巡目で指名を受けると同時にUCLA(カルフォルニア大学ロサンゼルス校)からの特待生として勧誘され、最終的にはUCLAを選択、現在はロサンゼルス・エンジェルスでプロ野球選手として活躍しています。

 当時の私はその姿を見てひらめいたことは、卓越した野球指導がその選手の野球人生に大きな影響を与えることができるということを確信しました。要するにクリスくんが長打力を身に付けることができたことで評価が上がったということが大きく彼の評価を変えたと言えます。ボールを当てるだけの指導や打率を上げるだけの指導者は多くいます。しかし長打力を身に付ける指導ができる指導者は非常に少ないのではないかと思っています。飛ばせる打者は才能だと思う方がほとんどだと思いますが、しかし飛距離を出せる打ち方や理論を学び、それを実践することができれば飛ばせる打者になることは十分に可能です。

レジースミスベースボール:ジャパンからもクリスくんに続いて大きく成長できる選手を輩出できることを期待し、私も日々精進して行きたいと思います。

                                                              代表  滝口