メジャー流 バックハンド捕球

下記の動画はテキサスレンジャーズのプロファー遊撃手のバックハンド捕球を練習している映像です。
素早くボールをバックハンドで捕球して、すでに捕球すると同時に1塁方向へ体のベクトル<力の方向>が向いています。また、グラブでカバーできるスペースを広くするために、右足を前にして捕球することでボールの変化に対応しています。

バックハンドのメリットを紹介します。

①捕球できる確率が高くなる。
ボールとグラブの縁の面積が増加することで捕球できる確率が上がります。体の中心をグラブを開いた状態で交差する時に、最もエラーしやすくなります。

②正確で強い送球を可能にする。
捕球後にすでに送球する方向に体のベクトルが向くことで、正確で強い送球ができるようになります。正面で入って捕球した場合にはベクトルは三塁方向にベクトルが逃げて行くために腕だけの頼る送球となり、力のあるボールを投げることが難しくなります。

③1塁でアウトにできる確率が上がる。
三遊間のゴロに回り込んで正面で捕球するということは、それだけ移動距離が大きく増えます。その分だけ1塁までの距離が遠くなりために、仮に捕球ができたとしても、1塁でアウトにできない可能性が非常に高くなります。

従来の日本式の指導では未だにバックハンド捕球は敬遠されています。しかし、これだけのメリットがあることをこれからの若い世代に伝えることは日本の野球界のレベルアップには必要なことだと思います。いつの日か、これらのプレーが当たり前に行われる時代になることを心から祈ります。