今年に入りポスティングでメジャーリーグへ移籍する選手と落札されててもその後の交渉がまとまらずにメジャー入りを断念する選手は分かれています。
その中でも投手に関しては現在でも割と高い評価を維持していますが、しかし、二遊間を守る野手の評価は非常に低い評価になっています。西武の中島選手でさへもニューヨーク・ヤンキースでは控え選手としての評価、年棒も2012年が2億8千万に対してヤンキースが提示した年棒は80万ドル(約6160万円)で、1年契約満了後のFA権の付帯条件も認められなかったことで破談となりました。
恐らく他球団の場合でしたら条件はかなり違いがあったと思います。しかし、西岡選手の昨年の成績を考えるとメジャーリーグで日本人遊撃手がプレーするのは非常に難しいという評価であると思います。
上の映像はオジースミス遊撃手、ホームゲームの第一試合のみ自分の守備位置に付く時にバク中で守備位置に付くことが恒例でした。このジャンプ力を見ると普通に野球だけのトレーニングでは不可能だと私は思います。体操選手並みの跳躍力があり、体全身がバネのようにダイビングキャッチした後も跳ねるように起き上がり一塁へ矢のような送球をしています。
特に二遊間を守る日本選手の壁は併殺時の激しいスライディングへの対応だと思います。これらのプレーにどう対応できるかが大きなポイントとなります。
この写真はダブルプレーを阻止しようと走者はスライディングをしていますが、軽々とその上を通過してしていることが分かります。
身体能力の違いもありますが、環境の違いも大きく上げられます。人工芝でプレーすることになれている選手がアメリカの天然芝でプレーすることでボールの変化に付いていけずにエラーが非常に多い欠点が挙げられます。ベネズエラ出身のオマー・ビスケル遊撃手はこう話します。「ベネズエラの球場はとにかく酷いグランドコンディションだから、アメリカに来て天然芝でも楽に感じる。」環境が良過ぎて技術向上を阻んでいるという言葉が皮肉にも当てはまります。
この二つの壁を破れるかどうかが今後の日本野球の大きな課題なのではないかと思います。