2011年のワールドシリーズが終了しました。今回のシリーズは最終戦の第7戦でセントルイスが優勝し、見事にワールドシリーズのチャンピオンとなりました。しかし、そのセントルイスも第6戦では9回裏セントルイスの攻撃ではスコアは7-5の2点ビハインドから2死1,2塁からフリース選手がカウント1-2から見事にライトオーバーの3塁適時打を放ち、同点に持ち込みました。また、初戦、2戦目とクレイグ選手がオガンドー投手から反対方向のへの適時打を放ち、貴重な先取点を上げました。昨年から打撃コーチに就任したマーク・マクワイア打撃コーチの指導で才能が開花したと言われるフリース選手の大活躍がセントルイスの優勝の大きな原動力になりました。特に2ストライク後の反対方向へ打つ意識がこのシリーズの流れを大きく変えたのではないかと思います。
ボストンにあるスポーツインフォメーションセンターによる1000人のメジャーリーガーの分析によると2ストライク後の平均打率は.191とされています。要するに2ストライク後の打率が上がることでその打者の打率を上げることができると言えます。私が2000年に王監督のもとで通訳をしていた時にあのホームラン王だった王監督が「2ストライクからはバッティングを変えるんだ。」と外国人選手に良く説明していました。
そのためにはコンパクトに反対方向に打っていく姿勢の必要性を常に説いていました。
それにしてもワールドシリーズMVPに輝いたフリース選手が「小学生からやっている野球と何も変わらないんだ。」と自分に言い聞かせながら打席に入ったという記事を見た時に大舞台で結果を出す選手特有のセルフトークだと思いました。
今回のワールドシリーズを観て改めて野球というスポーツの素晴らしさを痛感しました。これからのメジャーリーグの野球の素晴らしさをこうして伝えて行きたいと思います。