メジャー流: 躍動感のある投球メカニック

 先日の個人レッスンでの映像を紹介します。
下の映像の左側がグラブを引かずに体の回転を止めながら投げる映像です。そして、右側がグラブ側の腕をしっかりと引いて十分にテコの動きを使いながら
体を回転しているのが分かります。

 また、リリース直後には手で地面を触っています。これはサンフランシスコ・ジャイアンツのエース、リンスカム投手が幼少の頃から練習をしてきた練習の一つです。体全身を使うその投球フォームには非常に躍動感があり、メジャーの投手の中では体も小さく180CM弱と言われている投手が155キロの速球を武器に大活躍をしています。

 確かに、右の映像を見るとリリース時に頭が下がってしまうので、決して素晴らしいとはいえませんが、非常に力強いフォームです。また、個人レッスン開始から約1時間半後の映像ですので、非常に高い適応能力を感じます。

個人レッスン終了後にレッスンで学んだことのレポートを送って頂きました。その中の文章に「この2時間でこんな投げ方もあるんだと、とても勉強になりました。今までいろんな人の話を聞いてきたけど一番投げやすかったです。」
 
 投げやすいという言葉が大きなキーワードだと私は思います。自分にとって投げやすい動作がその人にあった自然な無理のない動作だと私は信じております。グラブで回転を止める動作は肩や肘に怪我のリスクを背負うと共に、明らかに不自然で窮屈な動きです。どうか、自然な体の動きで躍動感のある投球フォームを身に付けて欲しいと思います。

 上にある映像がレジーボーイズが目指す理想の投球フォームです。軸の安定を維持しながら、十分にテコの動作を使った投球フォームです。小学6年生でもこれだけ力強く投げることができます。是非、参考にして欲しいと思います。左側はレッスン初日の映像です。コーチのもとでスライダー回転を修正するために手首を反対に捻ってる窮屈で不自然な動作です。おそらくこの動作を継続していたら、近い将来に肩や肘を故障していることは容易に想像できます。
どうか、自然で躍動感のある動作をどうか目指して欲しいと思います。