2009年12月28日~29日の2日間の打撃&投球集中プログラム期間に素晴らしい適応能力を発揮してくれた福島県の会津ボーイズに所属している菊池よしまさ君(中学1年生)のノーマルスピードとハーフスピードの二つに分けて動画掲載致しました。ノーマルスピードでは実際のヘッドスピードの違いと打球音の違いが分かると思います。そしてハーフスピードでは打撃動作の違いが分かると思います。
2日間の短期集中型キャンプで実際の打撃指導は4時間ですが、いくつかの動作テクニックを身につけることで今までよしまさ君の本来持っている潜在能力を引き出すことに貢献できたのではないかと思います。それでは動画の下の技術向上した部分の解説を致しますので是非拝見して下さい。
技術向上の解説
①テイクバック時に前足を大きく手前に引き過ぎる動作を修正することで軸のブレが少なくなり、angular displacement (角変動)が少なくなった。
②ストライド時に軸足に重心が乗り過ぎていたために、背骨の角度が代わることで体からバットの離れバットのヘッドが下がるために力の抜けたポジションでボールを捉えていた部分を修正することができた。
③軸が後ろに大きく移動しなくなった分だけ軸足回転の始動が早くなり、捻りを使ったスイングができるようになったことで強い打球を打つことができるようになった。
④ボールを捉える前に手首を返して打っていた動作から足と連動した状態で手首を返さない状態でボールを捉えられるようになった。ボールを捉える角度を習得できたことで、右方向にも強い打球を打つことができるようになった。
よしまさ君はまだ中学1年生で体格的には大きい方ではありませんが、この映像を分かるように非常にシャープで力強いスイングができています。また、最も優れているところはたった2日間で見事に自分の課題を克服することができるだけの適応能力があるところだと思います。しっかりと理論を理解し、さらにそれを実践できるコーディネーション能力があるところです。この能力が野球センスという言葉に当てはまるのだと思います。これからも自信を持って取り組んで行って欲しいと思います。
それではまさひろ君のこの春の活躍を心から楽しみにしております。