硬式ボールと木製バットを使用する大きな効果について

小学生のスポーツ少年団やリトルリーグを卒団する選手の父兄から、中学生になる時に硬式野球と軟式野球のどちらが良いのかという質問を受けます。
弊社ではアメリカ本校の指導方針と同様に硬式ボールと木製バットで小学生から高校生まで一貫して行います。その大きな理由にアメリカには軟式ボールが存在しないということが一つと、木製バットを使用するということでバットのボールへの入れ方(角度)を学べるということです。現在、アメリカにはエリアコードリーグという高校生を対象にした各州で選抜チームを作り木製バットを使用して大会を行います。その大会にメジャーリーグのアマチュア選手担当のスカウトが集まり選手を見極めます。その理由はドラフト上位指名を受けた選手が、プロ入団後に木製バットに対応できずに多額の契約金を支払ったにも関わらず3,4年で解雇されるケースが数年続いたためにこのように木製バットでの大会が行われるようになったのです。

 それでは分野別に硬式ボールと木製バットのメリットを挙げてみます

打撃

1-金属バットより、芯部が小さいために芯で捉える能力が上がる

2-ボールを直角に当てる技術が必要になるために、インサイドアウトのスイングをすることができる

3-同じ重さでも木製バットは中が詰まっている分だけ重く、中が空洞の金属バットで練習するより  振る力を身につけることができる

 送球

1-硬式ボールは重いために大きな筋肉を使って投げなくてはならないため正しい投げ方を  習得できる。誤った投げ方をすると故障の原因につながる。

2-重いボールで投げるために肩肘が強くなる

3-投手の場合はボールの感触や感覚に慣れることが非常に大切で、特にフィールピッチ(feel pitch)  と呼ばれる感覚能力がチャンジアップの習得に大きく役に立つ

守備

1-打球に対しての恐怖感がなくなる

2-低い体勢で捕球をすることができる

3-バウンドと回転を瞬時に判断する能力を養うことができる  

スミスが良く話していた言葉がございます。

「野球は道具が教えてくれる」           

 

 

 

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