今回の動画はユーチューブの登録者の方から、「いつから日本の投手は投げ方が小さくなってしまったのでしょうか?」という質問を受けたことがきっかけで作成しました。そこで改めて昔の日本人投手の映像を見てると、腕の振りが大きく肩や肘に負担の掛からない投げ方をしていました。しかし、時代の変化と共にトム・ハウス理論など様々なクリエイトされた理論が輸入されることで、肘から吊り上げるインバートWや体の回転をグローブで止めるグラブ・ブロックなどが浸透してきました。アメリカでも一時的に浸透した理論ですが、故障者が続出することで、すでにその理論を行う投手が非常に少なくなりました。アストロズのエース、バーランダーをはじめとして、この動画で紹介させて頂いたモートン、WSで24球連続でカーブを投げたマクラーズなど、スタンダードWで投げていることが分かります。
自分たちで流行を作り、それが合わないと思うと、さっと辞めてしまうのがアメリカ人の考え方です。しかし、今でも日本には「テイクバック時にコンパクトに肘を吊り上げて、肘から畳んで投げる」という考えが浸透しています。日本メジャーリーガーを含めて肘の故障の原因は何かと考えると、やはりこの動作に行き着きます。
この動画が少しでも皆さんの参考になることを祈ります。