動画投球編009ではロープトレーナーをしてのスモルツ氏による理想の投球フォームを解説致します。日米のスローイング指導の違いの一つに腕の振りの大きさがあります。日本ではテイクバックを小さく肘を畳んで投げることが良しとされています。しかし、メジャーリーグでは大きな円を描くように腕を振るように指導する指導者が多くいます。その指導方法の差が日米の球威の差に表れているのではないかと思っております。
メジャーリーグで唯一の200勝以上150セーブを記録したスモルツ氏の腕の振りを見ても分かるように手の位置はかなり頭から離れています。トップの位置で手の位置が肘よりも外側にあることで胸郭と肘で引っ張るように投げていることが分かります。もし、手の位置がテイクバック時に耳の脇にあるようでしたら、肘を基点に投げるようになります。それによって手投げになり、球威が出にくく、故障の原因になると考えられています。
この映像のスモルツ氏の腕の振りと左腕とのバランスとタイミングは非常に参考になると思います。日本ではこのように腕を振るとアーム式だと言われる傾向がありますが本来、アーム式とはテイクバック時に手首が返ってしまい手平にボールが載った状態を示します。是非、この動画参考にして頂ければと思います。