動画打撃編006メジャー流 顔を静止して打つ

動画006打撃編 メジャー流 顔を静止して打つ
今回は顔を静止して打つことの重要性について解説します。最初の動画は2017年のWBCで活躍をしたスタントン選手の映像です。高校時代にレジースミスの個人レッスンを受けていました。インパクトの瞬間を見て打っているように見えますが、実際には見えていません。それはスタントン選手だけではなく、メジャーリーガーで動体視力の優れた選手でも95マイル(155キロ)のボールは最後の4.5メートルを全く見えていないことが科学的に証明されています。155キロのボールは約0.395秒となり、人間の瞬きのスピードよりも早いと言われています。それではメジャーリーガーはどのようにその速いボールを捉えているか説明します。人間の脳は約0.11秒でボールを認知することができます。リリースから最初の7メートルで球種とコースを認知、そして次の7メートルでそのボールを打つか打たないかを判断、そして最後の約4メートルはボールが全く見えていないのでただ反応するだけです。そのためにインパクトの瞬間を見て打つこと自体が不可能ということになります。現実的に見えないインパクトの瞬間に顔を動かしてしまうことが、反対に大きなブレにつながります。また、体の回転を止めてしまい手打ちになる傾向が多くなります。
 この度もご視聴頂きまして誠にありがとうございます。ご質問等がございましたら遠慮なくご連絡下さい。お待ちしております。