いわき市の小学5年生のレッスン・ビフォーアフター

いわき市の小学5年生のレッスン・ビフォーアフター

今回は、いわき市の小学5年生を対象に行った45分間の個人レッスンの成果をご紹介します。素晴らしい適応力を持ち、短時間で技術の向上を実現したこの選手の成長の様子は、同年代の選手にとっても非常に参考になると感じています。

1. レッスンの内容と選手の適応力

この選手は、レッスン開始時点でいくつかの課題を抱えていました。特に、スイング時にバットの先が体から離れてしまう「キャスティング」という動作の修正が必要でした。キャスティングとは、バットを振る際に手元やバットの先が体から離れてしまい、結果としてバットの軌道が安定しない状態を指します。この動作が起こると、スイングが外側に流れてしまい、打球が詰まったり引っ掛けてしまうことが多くなります。

しかし、この選手は短い時間でその原因を理解し、すぐに修正することができました。これには、選手自身の理解力や反復練習への意識の高さが大きく貢献しており、指導者としても非常に感銘を受けました。キャスティングを修正したことで、スイング時のバットの軌道が安定し、インパクト時に力がしっかりと伝わるようになっただけでなく、スイングスピードも向上し、打球の飛距離が大幅に伸びました。

2. 正しい構え方の習得とスイングの安定化

次に、この選手が大きく改善した点は「構え方」です。野球のバッティングにおいて、正しい構えはスイング全体の動きを左右する非常に重要なポイントです。初回のレッスンでは、体のバランスが前後や左右に傾いてしまい、安定したスイングができていませんでした。特に下半身がブレやすく、スイング時に力が分散されてしまう傾向がありました。

そこで、まずは両足の位置や膝の使い方、重心の位置などを調整し、正しい構え方を身につけてもらいました。これにより、下半身がしっかりと地面を捉え、体の軸が安定し、スイング全体がスムーズになりました。この結果、スイングのタイミングが取りやすくなり、ミート力も向上しました。

3. バットの握りと角変位の調整

また、バットの握り方も大きな修正点の一つでした。初めはバットを力強く握りすぎていたため、手首が固くなり、スイングの始動からインパクトまでの動きがスムーズではありませんでした。さらに、バットを振り出す際に手首の使い方が不自然で、バットの先が内側に巻き込みすぎてしまうことが多く見られました。

そこで、握り方をリラックスさせ、力を抜いてスイングできるように指導しました。これにより、腕や手首が柔軟に動くようになり、スイングの最中にバットの角度を調整しやすくなりました。特に「角変位」の意識を持つことで、インサイドアウトのスイング軌道をしっかりと取れるようになり、外角の球への対応力が向上しました。

4. 軸足回転の改善

さらに、もう一つの大きな修正点は「軸足回転」です。スイングの際、軸足の使い方が適切でないと体の回転力を十分に活用できず、上半身だけでバットを振ることになります。この選手の場合、レッスン前は軸足の膝が内側に折れてしまい、回転力が下半身から伝わりにくい状態でした。

そこで、軸足の膝をしっかりと保ちながら、足首・膝・股関節を同時に回転させる動きを指導しました。これにより、体全体を使った力強いスイングが可能になり、特にボールを捉えた際のパワーが格段に上がりました。軸足回転の改善は、今後の成長においても重要な要素となるため、引き続き重点的に取り組んでいきたいと考えています。

5. 今後のレッスンの展望

このように、45分という短時間ながらも多くの基本をカバーし、確かな技術向上を見せてくれたことは非常に素晴らしい成果です。特にキャスティングの修正と構え方の習得が、この選手のスイング全体に好影響を与えたことが、今回のレッスンの大きな収穫でした。地元ということで、これからも定期的にレッスンを行うことができるため、今後もさらなる技術向上と成長をサポートしていきたいと思います。

また、この選手の成長のプロセスを通じて、多くの選手や指導者に参考となるような内容をお届けできるよう、今後も成長の過程を紹介していきたいと考えています。野球において正しい技術の習得は、選手の将来にとって大きな財産となります。今後もこうした指導を通じて、一人ひとりの選手が持つポテンシャルを最大限に引き出し、野球を通じた自己成長をサポートしていくことを目指していきます。

引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします!

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