メジャーリーグ流 2塁手 ロビンソン・カノ


 日米野球が先日から開催されました。メジャーリーグオールスター選手の中で最も素晴らしいプレーをするのがロビンソン・カノ選手だと思います。特に遊撃手からのトスを素手で捕球してからの強い送球は日本のプロ野球で観ることはないと思います。先日の日米野球野球初戦で解説者が「魅せるプレー」と解説していましたが、グラブでトスされたボールを捕球して、ジャンピングスローではなく、ワンステップを踏んで送球をした場合は、おそらく1塁はセーフだと思います。魅せるプレーというより、そうしないと1塁がアウトにならないといういうのが彼らの理論です。そのためにこれらのプレーを想定して何度も繰り返して行うことで、実践で使えるプレーになります。しかし、2塁手は他のポジションと比較するとかなり鋭角にボールを投げなければいけません。サイドスローであれだけ強い送球をすることは、かなりの筋力がなければ難しくなります。腕の筋力はもちろんですが、空中で体を反転する体幹力<ボディーコントロール>も必要となります。そして、スローモーションで見ると分かりますが、左足でベースを踏んで上半身と下半身でかなりの捻りを作り出していることが分かります。2塁手のベースタッチは左足という基本を動作を入れながら、1塁が間一髪の時にはジャンピングスローに切り替え、余裕がある時にはステップを踏んで投げるというレベルの高いテクニックであると思います。