メジャー流 ドラッグバント

 2011年ワールドシリーズが始まり、エキサイティングな戦いが繰り広げられています。
例年は投手力や打撃力が大きな注目を集めますが、今年に限っては1、2番の打者が中軸へどのようにつないでチャンスを作るかが注目を集めています。

 セントルイス・カージナルスの2番打者ジェイ選手の見事なドラッグバントです。フィニッシュ時に1塁方向に体の流れる投手の動きを頭に入れて
3塁側にバントをしています。また、投手がテイクバックからボールを投げる体制に入る直前までバントをする動作を見せていません。そして、変化球をバットの先で打球を殺しています。
 こういうプレーをする選手を称してバーナーズ<火付け役>と呼ばれています。いかに足を生かして相手投手にプレッシャーを与えてミスを誘い中軸に繋ぐ専門職です。ロサンゼルス・ドジャースでもバーナーズというチームを作り、朝のアーリーワークでバント、ドラッグバント、エンドラン等の小技を行っています。
相手投手からなかなか点数を取ることができない試合でいかに、相手に守備にプレッシャーを与え、その中で出たミスを生かして得点するかが大きなポイントになります。